TAの基本的な考え
「私もOK、あなたもOK」 | |
TAは人を基本的に「OKである(価値がある)」と考えています。 参加者が自分自身で変化したり成長したり、健康的な関係を築くことができるのです。 ですから、TAのトレイナーやコンサルタントは参加者やクライエントを救助するのではなく、援助するのです。 |
「ストローク」 | |
ストロークとは、相手の存在や行動を認める働きかけのことです。 ストロークを学ぶことにより、部下の指導育成や社員相互のコミュニケーション、ならびに接客対応の場面で何が大切なのかを明確に示してくれます。 そして、理論と実習を交えて効果的に身につけることができます。 例えば部下の指導育成については、効果的なほめ方や叱り方、教え方等が身につきます。 また、職場の士気の向上や社員の動機づけに役立ちます。 |
「自我状態」 | |
自我状態分析とは、パーソナリティーの分析です。 自分自身や他の人がどのような人であり、どのような肯定的、否定的な行動をしているかに気づき、より効果的な行動に変革することができます。 コミュニケーションの改善や、リーダーシップの発揮に役立ちます。 さらには会社全体の自我状態を分析することによって、機能的に働いている部分を強化し、機能的でない部分を改善する手がかりをつかむことができるのです。 |
「やりとり」 | |
やりとりとは、人々が相互に交わすコミュニケーションの分析です。 なぜいくつかのやりとり(言葉や行動)は効果的に伝わり、他のやりとりは誤解を生みお互いの間に溝を作るのか、なぜいくつかのやりとりは心を開き率直なのに他のやりとりは閉鎖的、防衛的で、率直でないのかを説明してくれます。 具体的には、部下の指導育成や社員相互のコミュニケーション、ならびに接客対応の場面でコミュニケーションを効果的で質の高いものに改善することができます。 そして、企業風土を明るく生産的に改善することができます。 |
「心理ゲーム」 | |
心理ゲームとは、対人関係における機能的でない行動パターンのことです。具体的には、対人関係のトラブルのことであり、それがいかに起こるのか、 どのようにすれば回避したり解決したりできるのかを理解することが できます。そして、職場における非生産的な対人関係を解決し、 率直で建設的な人間関係を構築するのに役立ちます。 |
「値引き」 | |
値引きとは、自分自身や他の人、現実状況のある側面を無視したり、軽視したりする心の中のメカニズムのことです。 値引きの交流に気づくことはコミュニケーションを効果的にし、会議の成果を高めます。 また、「値引きの図式」は問題解決のシステマティックな方法を提供します。 |
「人生脚本」 | |
ひとが人格を形成するのは子ども時代です。 特に幼い頃が一番大切で、幼い頃にどのように育てられたかによって、自分自身や他の人に対する見方、世の中とはどんなところなのか、という基盤になる信念を身につけます。 そして、どんなふうに生きていこうかという生き方の筋書きを決めるのです。 これを人生脚本と呼びます。 もう大人になった私たちは気づいていませんが、人生脚本は自分自身の生き方、人との関わりに大きく影響を与えています。 うまくいかない行動は、人生脚本に原因しており、それを変革するのは、TAの心理療法分野の目的のひとつです。 |
「契約」 | |
TAの訓練は変革のために相互の契約に基づいて行われます。 TAでは、人は自分の欲しいものを自分自身で決めることができると考えているからです。 |